活動実績

学生による防災教育教材等開発プロジェクトで特別講義、アプリ体験指導も

女子美術大学「プロジェクト&コラボレーション演習(※学生自身が防災教育アプリや商品開発、ワークショップ開発の企画やプレゼンテーションを行う授業)」で特別講義を担当しました。テーマのひとつとして発達障害児・者をターゲットにすることもあり、冒頭にインクルーシブ防災や東日本大震災における被害の状況等について紹介しました。大学が杉並区にあることから、区の防災対策について解説を加えながら、教材開発に必要となる防災の基礎知識について講義を行いました。

また、防災教育アプリの事例としてジュニア向け災害医療教材『災害医療クエスト』を実際に体験してもらいました。学生自身がスマートフォンにアプリをダウンロードし、事前に用意したARマーカーを読み込むことで、画面に表示される課題に取り組んでもらいました。

『災害医療クエスト』は2017年7月2日(日)に東京臨海広域防災公園で開催する『防災ゲームDay2017inそなエリア東京』にて、国立研究開発法人産業技術総合研究所様が出展されます。関心のある方はぜひ、当日会場にて体験してみてください。


(災害医療クエストで使う図面やARマーカー。サイトからダウンロードして誰でも使えます)

 

参考資料

 ● 杉並区の防災対策
 ● パステルハートプロジェクト(女子美術大学が関わる防災アプリ開発等)
 ● 災害医療クエスト

2016(H28)年度活動実績一覧

2016(H28)年度活動実績の一覧は下記をクリックしてダウンロードしてください。

▶ 一般社団法人防災教育普及協会2016(H28)年度活動実績一覧[PDF]

都内保育園の新入職員研修、災害時の課題と解決策発見を支援

都内の社会福祉法人が運営する保育園の新入職員研修を担当しました。

冒頭に園児や幼児でも楽しみながら安全行動を学べる防災教育教材「ぼうさいダック」を使った準備運動を行いました。東日本大震災当時の保育園の対応を記録した映像資料「3.11その時保育園は」の一部を視聴し、平時からの訓練、保育士としての心構えについて理解していただきました。

引き続き、ワークショップで地震災害が発生した場合に心配なことや不安なことを書き出してもらい、保育園の災害対応フローに基づく講義を踏まえ、解決策や予防策も考えてもらいました。 課題及び解決策は、災害発生(今回は園児が午睡中、5歳児クラスのみホールで遊び中の地震)から30分以内、3時間以内、3日間以内という大きな3つの時間軸で検討しています。

園の防災マニュアルを前提としますが、今回はあえてマニュアルを使わず、参加者自身の知識や経験に基づいて考える機会となりました。 

そなエリア東京で防災教育体験セミナー、多様な参加者が防災教育を学ぶ

国営・都立東京臨海広域防災公園『そなエリア東京』で、防災教育体験セミナー『地震発生から72時間を生き残る!防災教育を体験しよう』を開催しました。本セミナーは一般社団法人防災教育普及協会が昨年10月に実施した『第1期防災教育指導者育成セミナー地震編』のフォローアップセミナーとして企画したものです。セミナーには、教育委員会、教員、民間企業、防災に関する有識者・研究者、社会福祉協議会職員や防災士・防災ボランティア、主婦、親子連れなど、多彩な方々が42名参加されました。

 

冒頭に弊会の宮崎事務局長より、これまで防災教育実践での”失敗事例”を取り上げながら、実践するうえで気をつけて欲しいポイントについての講義と、防災教育教材を用いたアイスブレイクを行いました。

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都内の特別支援学校で被災後の健康維持をテーマに体験学習

弊会では、特別支援学校や盲学校、福祉施設等で児童生徒・利用者の特性に配慮しながら行う防災教育や防災体験学習にも積極的に取り組んでいます。

昨年に続き、都内の特別支援学校で3年生を対象とした防災体験学習を行いました。同校では就職活動に力を入れており「卒業する生徒が社会人として同僚やお客様と一緒にいるとき、自分だけでなく周りの人も助けられるようになって欲しい」という先生方の想いを受けての実施となりました。

被災後の「食事・水」、「トイレ」、「マイスペース(プライベートスペース)」づくりについて、90分という限られた時間ではありましたが、それぞれ実際に身近にあるもので工夫しながら体験してもらいました。参加した生徒は「ダンボールでトイレが作れるなんて考えてもいなかった!」、「ダンボールとブルーシートがあるだけで、安心して休める場所がつくれた」といった意見がありました。ご担当の先生や見学されていた先生も「生徒がこんなに楽しそうに体験してくれるとは思わなかった」、「自分で考えて行動するプログラムは、卒業した後にも役立つと思う」といったご意見をいただきました。

  

都立公園管理所で災害図上訓練を実施

弊会が指定管理者構成員として関わっている都立公園で、スタッフの皆さんを対象とした災害図上訓練を行いました。同公園は複数の市町村に接する場所にあり、異なる市町村から避難者が来園する可能性があります。広域避難場所として、大火災等発生時に確実に避難者の安全を確保できるよう、園内でも特に安全なエリア、危険が想定されるエリアなどを視覚化しました。本研修の内容は、今後予定されている公園防災マップの基礎情報としても活用される予定です。


(市町村防災マップについての解説も行いました)

日本コープ共済生活協同組合連合会で平田会長が講演

2月7日14日の2日間で弊会会長の平田直(東京大学地震研究所教授、地震予知研究センター長)が日本コープ共済生活協同組合連合会の2016年度防災研修で講演されました。各日ともビデオ配信での参加者も含め定員100名で実施しました。

講演後の参加者からは、「首都直下地震は必ず発生する」、「HPで住んでいるところの揺れやすさを調べる」、「感震ブレーカー買いに行く」等の声がアンケートにていただき、講演をきっかけに防災意識が高まる機会になりました。

(写真 平田会長の講演の様子)