教材・事例紹介

明治大学第20回ホームカミングデーで親子向け防災ワークショップを実施

2017年10月22日(日)、明治大学駿河台キャンパスで行われた第20回ホームカミングデー内のプログラムで、親子向け防災ワークショップを実施しました。イベント概要については下記の記事をご覧ください。

  ○ 【終了】明治大学第20回ホームカミングデーキッズワークショップ(10/22)

 

5~10分程度で終わる短いワークショップ2種類を、合計約2時間にわたって来場した親子を対象に行いました。台風21号の影響による荒天にも関わらず、1~2歳の小さなお子さんから小学校高学年くらいの児童まで、保護者を含めておよそ40名ほどにご参加いただきました。ワークショップは宮﨑事務局長が考案した「うさぎ一家の防災グッズえらび」を幼児~低学年児童でも楽しめるようにアレンジしたものと、高齢者住まいる研究会 さんが考案した神経衰弱型の防災カードゲームをアレンジして行いました。

実施にあたっては、明治大学の学生ボランティアの方にサポーターとして協力していただきました。

 

 

参加した子どもたちは、うさぎの一家にどんなものが必要なのかそれぞれの意見を出し合いながら考えました。保護者から「おなかがすいたらこまるかな」、「ケガをしたらどうしたらいいかな」といったアドバイスを受けて考える子もいれば「お母さんは言わないで!自分でできるから!」と自主的に取り組む子もいて、様々な意見が出ていました。

 

「うさぎ一家の防災グッズえらび」は数多くの防災グッズのなかから10個しか選ぶことができないという制限があります。その場で集まった、年齢も発達段階も異なる子どもたちが「これはぜったいひつようだよ!」「えー、いらないよ!」「じゃあ、これをかえようか」など話し合いながら、防災グッズについて真剣に考える様子を、保護者も興味深そうに見学していました。

各グループ体験の最後には、指導を担当した宮﨑事務局長から参加した子どもたちへ「今日はうさぎ一家の防災グッズを考えてくれてありがとう!おうちに帰ったら、うさぎ一家に考えてくれたように、お父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃんと防災グッズについて考えてみよう!」とコメントしました。

参加者には大学から記念品が配布され、本協会からは保護者向けに防災グッズのチェックリストを配布しました。

 


 

本協会では、防災イベントの主催者様、ご担当者様、講師や指導員の皆さまが短時間でも活用できるプログラムや教材も数多くご紹介・ご提案しています。時間配分や対象者、実施環境などをお知らせいただければ、活用できるプログラムや教材についてご案内させていただきますので、お気軽にお申し付けください。

 

保護中: 【要パスワード】第2期防災教育指導者育成セミナー参考資料について

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発達障害児と保護者向けの防災体験会、手軽な「あそび」で個別支援

2017年9月10日(日)、愛知県刈谷市内で発達障害児・者の支援に取り組むNPO法人「ぎふと」主催の防災体験会が開催されました。体験会は保護者が中心となり「発達障害児に避難生活の環境、できること・できないことを体験してもらうことで、少しでも落ち着いて行動できるようになってほしい」という想いから企画されました。

非常食の試食や防災グッズの展示、テントや車中泊の体験、避難所についての紹介などは保護者自ら行い、県内で活動する地域の防災ボランティアの方々にご協力いただきました。

 
  
(テント泊や車中泊など避難所にいられない場合のことも想定して体験)

 

本協会は6月に行われた講演・シンポジウムに引き続き企画・運営に協力し「じゆうあそびコーナー」を担当しました。入り口近くに設置された「じゆうあそびコーナー」には、避難所でもすぐに用意できるダンボールや新聞紙などの廃材、家庭にあるガムテープやクレヨンなどを用意しました。

社会福祉士でもある宮﨑事務局長がコーナーを受け持ち、子どもたちの言動や保護者との会話から個々の特性を判断し、子どもたちが自分らしく遊べるように支援しました。クレヨンの取り合いでかんしゃくを起こしてしまった子は、少し離れた場所で別の遊びに気持ちを向けたり、落ち着いて作業することが苦手な子には、一緒に身体を動かして遊ぶなどで対応しました。

 
(言動や保護者の声をヒントに、特性に応じた遊びを促します)

 

参加保護者の方には、あそびコーナーでの個別支援の状況を伝え「好きな動作(登り降り)が見られたので、イスやダンボールで段差を作ったら落ち着いて遊んでいました。ダンボール箱は対角線に別のダンボールを入れて補強すればイス代わりにもなります。」など、被災時の支援や関わり方について特性に応じたアドバイスをしました。

サポートの防災ボランティアの方々には「発達障害は外見で判断しづらく、親のしつけや教育が悪い、忍耐力がないといった言動が、本人や保護者を精神的にも環境的にも孤立させてしまう場合があります。”ここではこうすべき”といった先入観を取り払って、”ひとりひとりに向き合う”という気持ちを持ってください。支援にはどうしても人手が必要になるので、ボランティアさんの協力は保護者の方にはとても心強いです。」といったコメントを伝えました。

 

◆主催NPO法人のブログでも報告されています。日々の活動も含めぜひご覧ください◆

2017.9.11 防災体験会報告(全体的な報告)

2017.9.13 防災体験会(保護者から)

東京都福祉保健局が「避難所ですぐに使える食中毒予防ブック」を作成・公開

2017年9月1日、東京都福祉保健局は「避難所ですぐに使える食中毒予防ブック」を公開しました。

避難所開設後の初期段階から実施可能な食中毒予防策が、作業用マニュアル、配布用リーフレット、ポスターでそれぞれ分かりやすく掲載されており、多言語(英語・中国語等)にも対応しています。東京都福祉保健局では、避難所を設置する区市町村の防災担当部署に配布するとしています。

マニュアル等は全てPDFで公開されており、下記報道発表資料のページからダウンロードできます。

  ● 「避難所ですぐに使える食中毒予防ブック」を作成しました – 東京都福祉保健局

 

【産経ニュース】ゲームや遊び通じ「助け合い」学ぶ…災害時にどう行動するか「共助」の視点も重視

2017年9月1日付の産経新聞(大阪本社発行)夕刊記事で、防災ゲームについての記事と宮﨑事務局長のコメントが掲載されました。現在、下記の産経ニュースサイトから記事を閲覧できます。

○ ゲームや遊び通じ「助け合い」学ぶ – 産経ニュースサイト

弊会が防災教育等で活用しているゲームや教材、プログラムにつきましては下記の記事もご覧ください。

○ [終了]防災ゲームDay2017inそなエリア東京(記事中ほどに一覧記載)

○ 第2期防災教育指導者育成セミナー(気象編)

 

「総合的な学習の時間」単元づくりで防災教材・事例紹介

千葉県八千代市内の小学校で、教育センター主催による「総合的な学習の時間」単元づくりについての研究会が行われました。『生命の大切さを考える防災活動』をテーマに、防災とは何か、災害と防災対策の基本、防災活動での要点等についてご紹介しました。

また、新学習指導要領を踏まえた防災教育の展開と「主体的・対話的で深い学び」につながる、防災教育教材について模擬授業を行いました。使用した教材は、NPO法人日本トイレ研究所さんが作成した『災害時のトイレアクションを学ぼう!』と、NPO法人高齢者住まいる研究会さんが作成した『まちのBOSAIマスター』です。

各教材の資料及び学校教育での使用方法等につきましては、弊会でもご紹介しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

(カードを使った防災ゲームで用語・知識を覚えてもらう)

(トイレの問題を通じて要配慮者への支援やアクションを考える)

セーフスクール認証準備校で防災知識を学ぶカードゲーム実施

豊島区内の中学校でオリジナルの防災教育教材『防災用語をカードで楽しく覚えよう!』の東京版を実施しました。同教材は、高齢者住まいる研究会様[外部リンク]のアイデアとご協力によって作成した、誰もが楽しみながら学べるカードゲームです。なお、ご希望の方には同教材の指導計画例や資料をご提供しておりますので こちら からお気軽にお問い合わせください。

豊島区は『セーフコミュニティ[外部リンク]』に認証され、区内の小中学校でも積極的に防災・安全教育に取り組んでいます。今回、ご担当させていただいた区立池袋中学校はISS(International Safe School)認証推進校[外部リンク]として、様々な取り組みに挑戦しています。※現在認証に向けて準備中

3年生全員を全部で18の班で編成し、2班ずつ対戦型でカードゲームに取り組みつつ、ゲットした防災知識をワークシートに記入するという流れで行いました。また、ゲーム中に『緊急地震速報』の訓練映像を流し、速やかに安全行動をとるという訓練も併せて行いました。

授業には地域の方や保護者の方も参加し「トランプみたいで楽しく学べそう」、「小学校でも活用してみたい」といった声がありました。

(担当:宮﨑)