防災教育普及協会では、防災教育指導者育成を目的としたセミナーを6月25日(土)に
オンライン併用で開催いたします。
これまで地震編、気象災害編など、災害に合わせたテーマで開催して参りましたが、
今回は「地域における防災教育の実践に関する手引」をベースに、
防災教育を「地域から学校へ」、「学校から地域へ」どのようにアプローチすべきか、
二人の専門家から講演いただきます。皆様の防災教育実践にお役立ていただければ幸いです。
開催概要
日 時 : 2022年6月25日(土) 13時15分~14時45分
会 場 : ちよだプラットフォームスクウェア( 東京都千代田区神田錦町3‐21)
※最寄り駅:東京メトロ「竹橋駅」B2出口 徒歩2分
※会場参加は、会員(お申込み先着10名)限定
対 象: ・地域で防災教育を実践されている方、実践に関心のある方
・学校教育関係者(教職員、PTA、コーディネーター等)
・一般
主 催: 一般社団法人防災教育普及協会
後 援: 災害救援ボランティア推進委員会・公益財団法人日本法制学会
参 加 費: 【会員・協力団体】無料
【一般】3,000円
講師 紹介
兵庫県立大学 環境人間学部 大学院環境人間学研究科
教 授 木村 玲欧 (きむら れお)
一般社団法人 防災教育普及協会 理事
1975年東京都生まれ。早稲田大学卒業、京都大学大学院修了。博士(情報学)(京都大学)。名古屋大学大学院環境学研究科助手・助教等を経て現職。専門は防災心理学、防災教育学、社会調査法。主な研究として、災害時の人間心理・行動、復旧・復興過程、歴史災害教訓、効果的な被災者支援、防災教育・地域防災力向上手法など「安全・安心な社会環境を実現するための心理・行動、社会システム研究」を行っている。
主な委員は、内閣府・防災教育チャレンジプラン実行委員会委員、国土交通省・社会資本整備審議会専門委員、関西広域連合・関西広域防災計画策定委員会委員、東京大学地震研究所・首都直下地震の地震ハザード・リスク予測のための調査・研究運営委員会委員など。『日本歴史災害事典』(吉川弘文館)では、編さん者として100人の理系・文系の専門家による最新研究成果・知見を集積・編集した。著書に、『災害・防災の心理学-教訓を未来につなぐ防災教育の最前線』(北樹出版)、『超巨大地震がやってきた スマトラ沖地震津波に学べ』(時事通信社)、『戦争に隠された「震度7」-1944東南海地震・1945三河地震』(吉川弘文館)、『グループワークのトリセツ』(北樹出版)など多数
木村玲欧先生のウェブサイト https://kimurareo.com/profile/
南三陸町立歌津中学校 主幹教諭 ・ 博士(環境人間学)
佐藤 公治(さとう こうじ)
東日本大震災があった2011年3月当時も,同校に勤務
1960年のチリ地震津波の教訓を後世に伝えるために,以前から,歌津中学校では防災教育に力を入れていた。しかし,東日本大震災に見舞われ,被災し,家族を失った生徒もいるような状況を目の当たりにして,彼らの命を守り,心的外傷にも配慮した防災教育を模索する必要に迫られた。従前の防災教育は,行政や消防の行っていた訓練を踏襲したものが中心であり,知識の詰め込みが行われ,訓練のマンネリ化をまねいたりするような状況もあった。それを,生徒の「生きる力」を育む防災教育として再構築した。具体的には,生徒が自ら,思考・判断して,主体性をもって行う「避難所運営活動」を中心とした防災教育プログラムを開発した。この実践は,防災教育を,学校教育が旨とする生徒たちの「人格形成を行う」という視点に立って,その教育的意義を高めようと試みたものである。なお,南三陸町内の中学校には,志津川中学校もあるが,本人が同校に異動した際に,そちらにおいても,同じプログラムを教育計画に位置付けて実施し,現在も継続して実践されている。現在は,内閣府や文部科学省等が後援している「防災教育チャレンジプラン」の実行委員として,全国の大学や地方自治体,小・中学校等において授業や講演等を行う活動も行っている。
- 地域安全学会正会員(論文査読者)
- 日本災害情報学会正会員
- 日本安全教育学会正会員
〔査読論文〕(すべて,筆頭著者として)
- Koji Sato, Reo Kimura and Shoji Ohtomo, “Typology of Learning Contents in “Supplementary Textbook for Disaster Prevention Education” – What Are Teachers in the Areas Affected by the Great Hanshin-Awaji Earthquake in 1995, and the Great East Japan Earthquake in 2011, Striving to Teach Students in Junior High School ?”, Journal of Disaster Research, Vol.16, No.4, pp.794-812, 2021.6.
- SATO, K. and KIMURA, R. ,“ STUDY ON CHANGES IN DISASTER MANAGEMENT EDUCATION IN JAPAN:ANALYSIS OF THE DISASTER MANAGEMENT EDUCATION CHALLENGE PLAN” , 17th World Conference on Earthquake Engineering Conference Proceedings, CD-ROM , 2020.8.
- 佐藤公治・木村玲欧・大友章司・伊藤大輔・吉田堅一・江崎健治・高瀬杏・小笠原卓哉, 子どもたちは震災をどのように乗り越え、生きて来たのか―NHK「阪神・淡路大震災25 年アンケート」調査結果より―, 災害情報, No.18-2, pp.199-209, 2020.7.
- 佐藤公治・木村玲欧・幾島浩恵・澤野次郎・宮崎賢哉・小野裕子・橋本雄太, 児童館で実施される小学生向け防災教育の概念化の試み~和歌山県上富田町朝来児童館での生活者目線の実践をもとにして~, 地域安全学会論文集, No.36, pp.91-100, 2020.3.
- 佐藤公治・木村玲欧・林春男, 「避難所運営訓練」を到達目標にした体験的防災教育プログラムの提案-宮城県南三陸町立志津川中学校での試み-, 地域安全学会論文集, No.33, pp.313-323, 2018.11.
プログラム
13:15-13:20 開会挨拶 防災教育普及協会 会長 平田 直
13:20-14:00 『地域における防災教育~地域から学校へのアプローチ方法~』
講師:兵庫県立大学・環境人間学部・大学院環境人間学研究科
教授 木村 玲欧 先生
14:00-14:30 『地域における防災教育~学校側から地域へのアプローチ方法』
講師:南三陸町立歌津中学校
佐藤 公治 先生
14:30-14:35 会員発表 広島県防災ドローン研究会 代表 伊達富美(だて ふみ)さん
14:35-14:45 防災クイズ&ゲームデーの開催について
防災教育普及協会 教育事業部長 宮﨑 賢哉
14:45-14:50 閉会挨拶 会長 平田 直
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